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18 枕について


 いろいろと試したが、いまだに蕎麦殻以上の枕には出会っていない。
 枕にはいろんな種類がある。高いのもあれば低いのもあり、素材もさまざまだ。ただの綿が入っているのもあれば、小さなつぶつぶが入っているのもある。NASAが開発した新素材という触れ込みのものさえある。
 僕もいろいろと試しはしたが、結局のところ、僕は小さいころから使い続けている蕎麦殻に落ち着いている。きっと、あのざらざらと硬い感触や、ひんやりとした通気性が好きなのだろう。
 なんにせよ困るのは、出張に行ったときのホテルだ。
 ホテルの枕は大抵僕の頭にはあわない。柔らかすぎるか、低すぎる。二つ重ねてもしっくりしないので、その下に雑誌を敷いて寝ることもある。それでさえ起床時には寝違えてしまい、首筋に違和感を覚えてしまう。困ったものだ。
 だから、可能な限り旅行する際には枕も持ち歩いている。快適十分な睡眠がなくしていい仕事は存在しない。質の高い睡眠こそがクオリティオブライフの基本なのだ。
 さて、そんな僕が最近気になっている枕がある。
 それは、陶枕だ。
 硬さ、ひんやりとした感触。もしかしたら僕が求めているのはそれなのかもしれない。
 だが、気になりつつもまだ陶枕を入手はしていない。なぜなら、どこにも売っていないからだ。
 もし販売している場所をご存じの方がいらっしゃれば、どうか教えてください。

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