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三文文士・周木律
10 バファリンについて
僕は頭痛持ちだ。
といっても、それで日常生活にも困っているというほどのものではない。つい寝すぎてしまうとどうにも頭がいたくなることがある、といった程度の、ごく軽い頭痛もちだ。
だが、頭痛を知っている人ならよくわかると思うが、ちょっとした頭痛でも結構しんどい。
派手に動くと頭ががんがんするし、かといってじっとしていても、ゆっくり締め付けるような痛みは続く。何か作業するのも億劫になるし、必然的に非生産的で無駄な時間を苦痛とともに過ごさざるを得なくなる。
腹立たしいことには、たまの休日に限って頭痛になる。おそらく、平日の規則正しい生活とは少し異なる動きをするので、体のリズムが乱れるのだろう。だが、かといって休日から朝七時に起きたいですかと言われてハイと答えられるはずもなく、結局十一時ごろまで惰眠をむさぼった挙句に、案の定頭痛に悩まされる結果となる。
だから、バファリンが手放せない。
頭痛になる。即バファリンを飲む。必ず治るというわけではないが、他の頭痛薬に比べればかなりの高確率で頭痛が収まってくれる。最初に頭痛に苦しんだ中学の頃以降、僕の家にはバファリンが常備されている。
そう、僕にとってはバファリンはまさに「神の痛み止め」であったわけだ。
ところが最近、そんなバファリンの絶対的地位が揺らいでいる。
ロキソニンのせいだ。
ロキソニン、これがまたよくきく。バファリンには申し訳ないけれど、愛用しています。
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